行政書士がサポートする終活
ファイル№16 「終活における不動産整理④」
「令和6年版高齢社会白書」によりますと、65歳以上の高齢者の8割が持家です。そして、総務省の「住宅・土地統計調査」によりますと、空き家の総数はこの20年で約1.5倍の576万戸から849万戸に増加し、しかも2次的利用、賃貸用又は売却用の住宅を除いた長期にわたって不在の住宅などの「使用目的のない空き家」はこの20年で1.9倍に増加しているそうです。
その上、国交省資料によると、空き家の取得経緯は相続が55%となっています。
家を譲り、家族を引き継ぐ日本の家族の在り方は、少子高齢化、核家族化により大きく変化をしました。
65歳以上の高齢者の8割が持家を所有しています。けれど、その家族構成はどのようになっているでしょうか。その8割の内、子供と同居している割合、家族が家を引き継ぐ予定のある割合はどうでしょうか。「令和5年度版高齢社会白書」によりますと、65歳以上の者のいる世帯のうち、夫婦のみの世帯及び単独世帯がそれぞれ約3割を占めているのだそうです。
不動産は安定した大きな財産です。不動産を引き継ぐことは大きな財産を手にすることであり、残された家族には今後の暮らしを保証する大きな拠り所でもあります。
けれど、親世帯と離れた土地で既に世帯を構えている子供の視点で見る時、大きな財産が負の財産となることもあります。
また、自分達が75歳を超えた後期高齢者となった時、高齢者同士の世帯の場合で家の維持・管理を保持する負担も考えねばなりません。
次回は少し相続とも連動しますが、「不動産を遺す」ことを掘り下げたいと思います。