行政書士 大熊登喜事務所

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ファイル№18 「終活における不動産整理⑥」

 不動産は高額な資産であり、先祖伝来の地として承継してきたものであれば、土地に根差した人間関係を紡ぎ、購入した土地であれば今後の地縁を繋ぐ、重要な価値あるものです。
 しかし、自身にとってはかけがえのない貴重な財産であっても、不動産の立地や利便、状況によりその価値は自分が思っている金額と評価が違うかもしれません。
 不動産の価格は、その時代・ニーズに合わせて変化します。当該不動産を売りたいという人と買いたい人との意思とタイミングの合致により売買に至るもので、売却できるタイミングも予測しがたく現金化がしにくい資産でもあるのです。
 不動産を評価する基準は年に一度国交省により公示される地価公示があります。地価公示は地価公示法に基づいて、国土交通省が標準地を選定して毎年1月1日の「正常な価格」を判定し公示するものです。地価公示価格は、全国の土地の取引価格に対しての指標を与えます。土地所有者にはお馴染みの固定資産税課税明細書に記載されている「価格」の内宅地についてはこの公示価格の70%を目途にしているとされています。
 また、土地を相続や購入した場合の所有権移転登記には登録免許税を支払わなければなりませんが、この時の課税基準となる不動産価格は、固定資産課税台帳に登録された価格とされています。
 このように実際売買価格とは違いますが、所有土地の不動産価格を大まかに知る一番の方法は固定資産税課税明細書で確認するのが一番早い方法となります。
 不動産は資産です。資産であるならば所有・維持をし、利用・活用するものですが、終活においての不動産は遺言を残すことを視野に入れて、どの不動産が誰にどのような価値があるのか、反対に誰に負担となるものかを先ず整理することが重要になります。
 次回は地目ごとの終活における不動産についてふれていきます。

バックナンバー

  1. 「はじめに」
  2. 「エンディングノートと2冊のマイファイル」
  3. 「ネームファイル1頁表:戸籍 裏:家族相関図」
  4. 閑話「終活?或る3人の話」
  5. 「ネームファイル1頁:戸籍 裏:家族相関図2」
  6. 「ネームファイル1頁:戸籍 裏:家族相関図3」
  7. 「ネームファイル1頁:戸籍 裏:家族相関図4」
  8. 「ネームファイル1頁:戸籍 裏:家族相関図5」
  9. 「ネームファイル1頁:戸籍 裏:家族相関図6」
  10. 「配偶者居住権の利用の是非①」
  11. 「配偶者居住権の利用の是非②」
  12. 「終活における不動産整理①」
  13. 「終活における不動産整理②」
  14. 閑話「終の棲家」
  15. 「終活における不動産整理③」
  16. 「終活における不動産整理④」
  17. 「終活における不動産整理⑤」