行政書士 大熊登喜事務所

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行政書士がサポートする終活

ファイル№2 「エンディングノートと2冊のマイファイル」

 「終活」とセットになるアイテムに「エンディングノート」「ライフプランノート」があります。これらのアイテムは人生の終わりに向かう時、人生の終わりを迎えた時、自分に代わり家族等関係者に自分の意思を明らかにしてくれる有効な手段となります。
 「エンディングノート」や「ライフプランノート」を利用すると、自分の基礎情報や財産情報、生活情報を効率よく整理して残すことができます。
 この「エンディングノート」や「ライフプランノート」を確認することにより、家族等関係者も様々な事柄にあなたの意思を反映した対応をとることができるのです。
 さらにあなたが人生の終わりを迎えた時には「エンディングノート」は残された家族等関係者にとって情報を得るものだけではない、あなたの意思をたどり偲ぶ暖かな思い出にもなることでしょう。

 けれど、いざ「エンディングノート」を用意して書き始めたものの最初の数ページを記入したまま記入途中になっているという話もよく耳にします。多くの情報を整理して一冊のノートにまとめる作業は気力と時間を費やします。
 平成25年4月1日に施行された高年齢者雇用安定法の改正により65歳までの雇用機会が確保され、同法の令和3年4月1日に施行された改正では事業所に対して70歳までの就業確保措置の導入を求めています。
 今や高年齢者といえども現役世代となりつつあります。「終活」を意識する65歳になったとしても、「終活」にゆっくりと時間を費やすことが難しい方も多いことでしょう。

 そこで、提案するのは「マイファイル」を用意することです。「エンディングノート」や「ライフプランノート」のように完成された終活情報とはなりませんが、終活情報を手軽に分類・管理することができます。
40ポケット以上のA4サイズのファイルを2冊用意し、1冊のタイトルを「自分の姓」残りの1冊のタイトルを「自分の名前」にします。自分の姓のファイルには家に郵送される光熱費や携帯電話料金等の請求書や領収書、金融機関や公的機関等からのお知らせ、その他自動車関係や保険関係等のお知らせを各項目に振り分けてファイルポケットに入れます。貴方が男性で奥様がおられるならば、奥様がこのようなものを既に用意して家計を管理しているかもしれません。その際には奥様に確認することで「夫婦目線での終活」を考えるきっかけにもできるでしょう。

 次回より「自分の名前」ファイルを作成していきましょう。

バックナンバー

  1. 「はじめに」